どんな人向けの記事?=解決できな課題がある方
どーも!エンジニア + データサイエンティスト / 2 = 虎ぱぱです(*’ω’*)
皆さん大なり小なり人生の目標があると思います。
私もたくさんの目標があります。
というか目標が大渋滞しています。
副業サラリーマンである私の具体的な目標や活動内容については是非こちらの記事をご覧下さい.【初投稿】脱社畜をあきらめない!!エンジニア兼データサイエンティストがプログラミングで利益を挙げるまで
タイトルにあるFTAとは本来、製品開発等において、うまくいかないことがあった場合、その事象を分析し、解決に導くための手法です。
本投稿では、FTA分析を用いて、人生の設計を見直すという奇想天外な分析を行ったことで、少しだけ人生が豊かになった話をしたいと思います。
したがって、今回は以下のような方にこの記事を読んでもらえたらと考えています。
- FTA( Fault Tree Analysis)の手法を学びたい人
- 製品開発などで行き詰っており、解決方法が見つからない人
- 人生の目標がたくさんあるが、何から手をつけて良いかわからない人
FTA分析とは?=故障の木解析とう分析手法
FTAは ”Fault” ”Tree” ”Analysis”の頭文字を取った略語です。
日本語では『故障の木解析』と訳されます。
wiki先生に聞いてみると…
FTAは、JIS Z8115:2000で、「下位アイテム又は外部事象、若しくはこれらの組合せのフォールトモードのいずれが、定められたフォールトモードを発生させ得るか決めるための、フォールトの木形式で表された解析。」と定義している。また、「FTAではその発生が好ましくない事象について、発生経路、発生原因及び発生確率をフォールトの木を用いて解析する。」としている。
この場合の”subsystemA”というのは何か悪いことが起きた場合の事象を表します。
その事象の原因となる事象がいくつか下に繋がり、さらに細分化して…
という形分析を進めていくと、で木の枝が分かれていくような形になっていくことがFTAの由来となっているようです。
昔どこかのセミナー講師がこのような説明をしていましたが、ぶっちゃけ良くわかりませんでした。
もう少し掘り下げて説明します。
FTA(故障の木解析)を使った具体例~家電開発~
FTA手法を使って分析を行った実際の具体例を説明します。
私が実施した内容は社外秘となる項目が多く、ここでは公開できない内容となります。
そこで、わかりやすい例を探してみると、一般財団法人 機械振興協会様より明瞭なFTAの具体例が公開されていましたので、引用させていただきます。
オーブントースターの加熱ができないという事例に対してFTA手法を用いて要因分析を行った例です。
少し解説させていただきます。
まず、加熱ができないという事象に対して主要因となり得る事象を推測します。
この場合は、『ヒータの故障』、『制御部の故障』、『タイマーの故障』の三つです。
さらに主要因に影響する細かな因子を抜き出します。
主要因の一つである『タイマーの故障』を例に取ると、『スイッチの故障』と『時間調節機能の故障』に細分化されていることがわかります。
ツリーの最端部(一番下)にいるものがアクションすべき項目になります。
このようにFTAを利用すると、問題となっている事象に対する課題が明確化され、次のアクションに繋がりやすくなります。
この例のように比較的単純な内容であれば、問題ないかもしれませんが、実際、現場で起きる事象はもっと複雑です。
そのような場合、ツリー形式のままでは作った本人は理解できても部下や仲間には理解されない。とか、
自分の中でも優先順位が整理できず、何から手をつけたら良いかわからない。
といった問題が発生し、分析が無駄になってしまうことがあります。
次の章では分析結果を無駄にせず、どう活用するかについてお話しします。
エクセルを使ってFTAの分析結果を現場レベルに落とし込む
私が分析結果を現場レベルに落とし込む場合、Excel等を使用し、表形式での表現に切り替えます。
至ってシンプルな方法ですが、効果は高いと思います。
先ほどのオーブントースターの例の場合ですと
問題事象 | 主要因 | 要因 |
加熱できない | ヒータの故障 | オーブン |
ショート | ||
制御部の故障 | タイマー機能の故障 | |
スイッチ切替え機能の故障 | ||
タイマーの故障 | スイッチの故障 | |
時間調節機能の故障 |
というような形になり、非常にシンプルになります。
さらにこの表を基に、
問題事象 | 主要因 | 要因 | 優先順位 | 担当/納期 | OUTPUT |
加熱できない | ヒータの故障 | オーブン | ⑤解決難易度低 | A/9/15 | 完了 |
ショート | ⑥解決難易度低 | A/9/30 | 未着手 | ||
制御部の故障 | タイマー機能の故障 | ③テストに時間を要する | B/9/30 | 評価中 | |
スイッチ切替え機能の故障 | ②解決難易度高 | A/8/30 | 完了 | ||
タイマーの故障 | スイッチの故障 | ④テスト用部品の納期に依存 | B/9/15 | 完了 | |
時間調節機能の故障 | ①OUTPUTが不透明 | B/8/15 | さらなる検証が必要 |
(表は例です。納期等はイメージとして記載しています。)
優先順位や納期、OUTPUTの項目を追加することで、アクション項目がより明確に管理できるようになります。
FTAの手法は研究・開発に留まらず、製造現場、接客、新人研修、IT関連ビジネス等、様々な分野で活用されています。
何か解決できない課題があった際には利用してみてはいかがでしょうか。
FTAを使って自分の人生見直してみた
皆さんお気づきかもしれませんが、オーブントースターの例のように項目が少ない場合はわざわざFTAを使わずとも、解決できてしまうことが多いです。
つまり、FTAを使う時というのは複雑に事象が絡み合って、問題解決のために整理が必要な場合です。
そう!仕事にFTAが使えて人生にも使えない訳がない!!
なぜかそんな奇想天外な発想がうかんでしまった私は、先ほどと同じようにExcelを使用し、人生の分析を行ってみました。
分析結果については、人生の失敗(故障)が多すぎて、コンプラがかかってしまいそうなので、一部抜粋に留めさせていただきます。
問題事象 | 主要因 | 要因 | 優先順位/アクション |
老後2000万円問題 老後夫婦が二人で暮らす資金が不足 質素な生活を強いられるのは嫌だ | 本業の退職金に期待ができない | 出世の保証がない | ⑤それなりに |
倒産しない保証がない | ⑥いつでも辞めれるように | ||
副業を始めたいがスキルが足りない | プログラミングスキルが不足している | ②本業と副業両方で取り組めるようにする | |
インフルエンサーになりえない | ④ダメ元ツイッターを始めてみる | ||
ブログ等ライティングの知識がない | ③だからブログ書いてます | ||
投資をするにしても資金が足りない | 子供の教育資金のため貯金は必須 | ①毎月の出費を徹底見直し-完了 | |
本業以外の収入が見込めない | ②・③・④の結果を反映 |
という感じです。
実際は目標時期等を明確にし、もう少し細かいところまで書いていますが、だいたいこんなもんです。
私はFTA分析を実施した結果から独自のPDCAサイクルを生み出すことができ、効率的に人生を過ごすことができています。
https://kgrneer.com/engineer-blog-saikyou/
大げさととらえる方もいるかもしれませんが、こんな風に整理してみると自分が何をすべきかということが明確になり、人生が大分楽しくなりました。
もちろん、かしこまった話ばかりでなく、子供のことや趣味のこと、『旅行は何年度ここに行きたい』とか『車を買いたい』とか、夢みたいな話も含めて書くとよりやる気が増すのかなと思います。
奥さんと話をしながら取り組んだので、未来の目標を共有できたのはすごく有意義であったとも感じています。
とはいえ、人生は予定通りになど行くはずがなく、こんな分析をしても…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
私もそんな風に思っていたこともありましたが、今回分析をし、自分と向き合ったことで、自分に一本芯が通り、周りに流されづらくなれたことは間違いありません。
FTA(故障の木)を必ずしも使う必要はありませんが、家族で未来の目標を共有することは非常に大切だと思います。
まとめ 人生をFTA分析する利点
- FTA(故障の木)は様々なシチュエーションにおいて、課題を解決するのに有効である。
- FTA(故障の木)の分析結果をExcel等の表に落とし込むと、わかりやすく、展開もしやすい。
- FTA(故障の木)を使って自分の人生を分析すると、人生がちょっぴり楽しくなる。成功に近づける。(ような気がする。)
座右の銘は『明日は明日の風が吹く』
虎ぱぱでした♪